
なるべく効率よく安全にデータを移動したいですよね。データの転送はきちんと段階を踏めば簡単に行うことができます。
今回はパソコンのデータを移行させる方法をご紹介します。

その後、会員サポート事業の責任者として全国からの様々なIoT機器サポート対応を行うコンタクトセンター事業の立ち上げと運営に従事し、デジタル機器サポートのスキーム構築にも9年間携わる。
また特定非営利活動法人 IT整備士協会の理事として、中小企業のDX化を促進するため法人向けの新たな資格制度を構築。
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パソコンのデータ移行をするための3つの方法
新しいパソコンを購入したあと、古いパソコンに保存してあるデータを移行する方法として以下の3つがあります。
●「Windows転送ツール」を利用する
●手動でバックアップをとって移行する
●有料版ソフトを使ってデータを移行する
次の章からこれらの3つの方法について詳しく見ていきたいと思います。
方法1:「Windows転送ツール」を利用する
Windows転送ツールを使用する場合、まず注意しなければならないことは、Windows10には転送ツールがインストールされていないという点です。インターネットからWindows転送ツールをダウンロードしてくる必要があります。
また、古いパソコンと新しいパソコンを同じWi-Fiの元に置いておくことも必要です。無線LANが搭載されたパソコンなら自宅のネットワーク環境で使用できますが、Wi-Fi環境がない場合は専用のケーブルを購入しましょう。
≪古いパソコンの操作≫
まずはWindows転送ツールを起動してデータを出力しましょう。起動して画面上の指示に従えば簡単に出力できます。≪新しいパソコンの操作(Windows10の場合)≫
- まず新しいパソコンでマイクロソフトのサイトにアクセスし、マイクロソフトアカウントを取得してください。
- ログイン後、以前の製品一覧から「Windows8 Enterprise」という項目をクリックし、isoファイルをダウンロードしてみましょう。
- ダウンロード後にフォルダの中から「migwiz.exe」というファイルを選択して起動し、「次へ」と書いてある部分をクリックします。
- 次に転送方法を聞かれるので「ネットワーク」を使った転送を選びましょう。これは同じネットワーク環境にあるパソコン同士なら簡単に転送を行うことができます。
- 「これは新しいPCです」という項目を選んでインポートを開始しましょう。
Windows転送ツールを使ったデータ移行の手順は以上です。少し時間がかかることもあるので、時間のゆとりがあるときに行うのがおすすめです。
Windows転送ツールでは、Windowsのユーザー アカウント、マイドキュメント内のデータ、メール、パソコンの簡単な設定などが引き継げます。
他にも、転送ケーブルや外付けのハードディスクを使う方法もあります。
転送ケーブルは2台のパソコンをつなぐだけで転送ツールが起動されて必要なデータを移行できるという非常にお手軽なアイテムです。
3,000円程度で購入できるものもあるので、気軽に手に入ります。
外付けハードディスクは大容量のUSBメモリのようなもので、大きな容量のデータの移行も容量の心配なく移行できるのでおすすめです。
方法2:手動でバックアップをとって移行する
手動でバックアップをとって移行する際には、容量が大きめの外付けハードディスクやUSBメモリーを用意しましょう。
これらのデバイスを使って手動でバックアップをとって移行する際にはパソコンのデスクトップの壁紙をはじめとする細かい設定などは移行できません。
画像や音楽、文書ファイルなどを移行するときに使いましょう。
≪古いパソコンの操作≫
- 移行に使うハードディスクやUSBを差し込み、移行したいデータをドラッグ&ドロップで移動します。
- すべて移動し終わったらハードディスクやUSBを抜きましょう。
≪新しいパソコンの操作≫
- データを入れたハードディスクやUSBを差し込み、ドラッグ&ドロップで新しいパソコンに移します。
- 無事にすべて移動できたら完了です。
これらのデバイスを使う移行のほかにも、Dropboxなどのクラウドサービスを使って移行する方法もあります。これならインターネット上にデータを預けて引き出すため、デバイスを購入する必要もなく、費用がかかりません。
>Dropbox(公式)
≪古いパソコンの操作≫
- インターネットで「Dropbox」と検索し、サイトでアカウントを作成しましょう。
- アカウント作成後、サイト上にドラッグ&ドロップで移行したいデータをコピーしましょう。
≪新しいパソコンの操作≫
- Dropboxのサイトにアクセスし、先ほど作ったアカウントでログインします。
- Dropboxのフォルダをパソコンにインストールしましょう。画面に出る指示通りに「次へ」をクリックしながら進めれば簡単にインストールできます。
- サイト上のデータがフォルダに同期するのを待ち、同期が終われば完了です。
2GBまでなら無料で使用できるのでぜひ使ってみてくださいね。(20223年8月現在)
方法3:有料版ソフトを使ってデータを移行する
パソコンのデータを移行するための有料ソフトを使うのもひとつの方法です。家電量販店等で販売されているのですぐに手に入ります。
ただ、注意すべきなのは有料ソフトの種類によっては移行できるデータが異なり、移行したいものができないということも想定されます。
また、ソフトによってはOSのバージョンが異なる場合にはデータの移行ができないこともあり、購入時には注意が必要です。
せっかく購入したのに使えなかったという事態にならないためにも確認することが大切です。
本当に移行できるのか心配だという人は有料ソフトを購入するよりもパソコン修理店などの移行サービスを受けたほうが得策かもしれません。
\ 諦める前に、プロに相談!/
パソコン修理のサポート内容を見る故障したパソコンからデータを取り出す
すでに故障しているパソコンからデータを移行したいという場合もありますね。故障したパソコンからデータを取り出す方法もあります。
USB接続変換アダプタを用意し、壊れたパソコンからハードディスクドライブを取りだして新しいパソコンに接続するという方法ですが、ハードディスクドライブはパソコンのデータの要なので扱いを間違えるとデータが飛んでしまう恐れもあります。
自分で扱うのが怖い場合は、壊れたパソコンと新しいパソコンを持ってパソコン修理店でデータ移行をしてもらうことをおすすめします。
【おまけ】スマホ(携帯)に保存したデータをパソコンに移動する方法
スマホの機種変更をする場合やバックアップを取りたいときに、スマホのデータをパソコンに移動する方法をご紹介します。
アイオーデータ社から出ているスマホで使えるUSBメモリが非常に便利です。Androidなら「U3-DBL8G/K」、iPhoneなら「U3-IPシリーズ」を使いましょう。
スマホとパソコンの両方に接続できる端子が付いており、端子をつないでスマホからデータを出力し、次はパソコンにつないでデータを入れればいつでも簡単にデータの移動や保存が可能になるのです。
単純なUSBの役割を果たすものなので、使い方も特段むずかしいことはありません。
使うときは「Clip bag」というアプリをダウンロードして、アプリのチュートリアルに従いながら進めて使いはじめましょう。
自信のない方は専門店へ相談しましょう
パソコンのデータを移行する方法をご紹介しました。
データの移行は自力でも可能ですが、大切なデータが壊れてしまう可能性も否定できません。正しい手順を踏んでいてもなぜかデータがなくなってしまうということも多々あります。
自信がないという人は無理をせず、当店の様なパソコン修理専門店へお任せ頂くことをオススメします。確実かつスピーディに対応致します。壊れたパソコンから取り出せなくなって諦めていた大切なデータも復旧・救出可能です。
データ移行を行なった修理事例
パソコン修理EXPRESSでは日々、パソコン周りの様々なトラブルのご相談を頂きます。
今回はその中でもデータ移行を行なった修理事例の一部をご紹介します。
修理事例1
データの復旧・移行をご希望のお客様からご相談を頂いた際の事例になります。
お話を伺ったところ、外付けハードディスクのUSB接続部分が破損してしまったため、データの抜き取りをしてほしいということでした。
詳しく診断を行ったところ、パーティションエラーが発生しており、論理的な故障も発生していたため、データ復旧システムを使用しデータ復旧を行いました。
復旧できたデータを販売させて頂いた新しい外付けハードディスクにバックアップし作業完了としました。
修理事例の詳細は以下のページをご確認ください。
修理事例:東京都日野市 HDDのデータの復旧・移行/メーカー不明
修理事例2
インターネットに繋がらずにお困りのお客様よりご相談頂いた際の事例になります。
お話によるとパソコンがインターネットに繋がらず、修理が難しそうならパソコンの交換およびデータ移行をしたいという事でした。
使用しているパソコンがWindows 7と古いため、買い替えをご提案させて頂き、初期設定を実施。
また、データ移行のために外付けハードディスクをご購入頂き、デスクトップ、ドキュメント、ダウンロード、インターネットのお気に入り、ピクチャの各フォルダのデータを正常に移行できたことをお客さまにも確認してもらいました。
事例の詳細についてはこちらのページをご確認ください。
修理事例:愛知県尾張旭市 ノートパソコンのインターネットトラブル、パソコンの交換とデータ移行/レノボ Windows 7
修理事例3
デスクトップパソコンが起動しないというトラブルでお困りのお客様よりご相談がありまsちあ。
お話によると、カリカリといった音がする、起動がスムーズにできない、動きが遅くなる、自動修復できない、電源が落ちるといった症状が発生しているとのことです。
診断の結果、HDDが故障している影響で起動が不安定になっていたため、今回は新品のパソコンを販売させていただきました。
その後、古いパソコンからユーザーデータ(デスクトップ、ピクチャ、ドキュメント、お気に入り、WindowLiveMail関連データ)を取り出し、新しいパソコンへ移行いたしました。
事例についての詳細は以下のページをご確認ください。
修理事例:京都府京都市伏見区 デスクトップパソコンが起動しない/富士通 Windows 10
このようにデータの復旧やデータ移行にも対応しております。
パソコン修理EXPRESSは「パソコン整備士」の資格を取得したプロがデータを保護しながら修理作業を行います。
もしもパソコン周りでお困りのことがございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。